(2022年8月6日放送)
「リトルベビーハンドブックを鹿児島に」
小さく生まれた赤ちゃんの成長を記録する手帳を鹿児島にも作ろうと、活動するママたちを紹介しました。
リトルベビーは、早産などで小さく生まれた赤ちゃんのことです。
2019年、鹿児島県に生まれた赤ちゃんは1万1977人
全体の10%は2500g未満の「低出生体重児」
1000g未満の「超低出生体重児」も全体の0.3%、42人誕生しています。
山元理英さん、2019年に暦ちゃんを出産しました。
2人の子どものお母さんです。
暦ちゃんは誕生した時の体重が、わずか520g、超低出生体重児でした。
山元さんが見せてくれたのは、母子健康手帳です。
「身長は40センチからしか、体重が1キロからしか記入できないんです」
赤ちゃんの成長を記録する母子健康手帳に、暦ちゃんの成長を残すことは出来ませんでした。
落ちこむ山元さん、検索サイトで、あるものを見つけました。
「リトルベビーハンドブック」
月齢に関係なく、赤ちゃんの成長を記録できる手帳でした。
そんな中で出会ったのが高野裕子さん。
476gで男の子を出産し、山元さんと同じ思いを抱えていました。
去年10月、二人は、小さく生まれた赤ちゃんとその家族が交流出来るようにリトルベビーサークル「ゆるり」を立ち上げました。
そして、鹿児島県にリトルベビーハンドブックを作てもらおうと、知事を訪問し、リトルベビーハンドブック鹿児島県版の作成が正式に決定しました。
5月に入ると、NICU(新生児集中治療管理室)がある、県内3つの病院から医師や看護師、保健師などのメンバーが集まりました。
このメンバーを中心にリトルベビーハンドブック作成がスタートします。
作成メンバーのひとりで、小さく生まれた赤ちゃんとお母さんに寄り添ういまきいれ総合病院 新生児内科の 丸山先生に話を聞きました。
「母子手帳という日本にはいいものがある。
早産で生まれた場合にはいろいろ合わないことが出てきていると言うことは、前からわかっていたことで、いろんな県で早く生まれた赤ちゃん用の手帳を作ろうってことで充実してきています。
鹿児島でもそれは取り入れたいなってところで始まることになりました。」
リトルベビーハンドブック作りはちょっとずつ動き始めていました。
山元理英さん
「今は、先輩パパママからのメッセージを集めること、鹿児島っぽい表紙を考えているところです。
先輩ママとして、少しでも今からのリトルベビーのパパママ達に少しでも希望を持ってもらえるような優しい文章を考えています」
私たちのところに産まれてきてくれてありがとう。
「リトルベビーハンドブック」をきっかけに家族には、心からそう思ってほしい。
早く、小さく生まれた赤ちゃんの成長を記録する手帳。
今、みんなが思いを込めて制作中です。
(2022年8月6日放送)