#1県内でも2年ぶり患者発生「風疹」。課題&対策は?


妊娠中の女性は、特に風疹に気を付けなければならないと聞いたことはありませんか?
妊娠初期に感染した場合、生まれてくる赤ちゃんに先天異常などが現れる可能性があることから、県は注意を呼びかけています。

10月、鹿児島県内では2年ぶりに患者が確認された「風疹」。首都圏では患者が千人を超えるなど感染が拡大しています。

鹿児島市の産婦人科医院で、この日30代の女性が接種したのは、風疹とはしか(麻疹)の混合ワクチンです。この女性は前日、女の子を出産したばかりです。5年前にも一度、ワクチンを打ちましたが、妊娠中の検診で、抗体が十分でないことが分かり、再度、接種を希望しました。
首都圏で流行している風疹の患者は、10月14日現在、全国で1300人近くに増えました。その8割以上が30~40代を中心とした男性で、25日、薩摩川内市で確認された県内1例目の患者も40代の男性でした。

この状況に、産科医は危機感を訴えます。
風疹の予防にはワクチンが最も有効とされ、日本では現在、子供たちに2回の定期接種が行われています。
しかしワクチン接種は、かつての国の政策で、30代の男女は受けたとしても1回で、40代以降の男性は、一度も受けていません。

平野エンゼルクリニックの平野隆博院長は、妊婦検診の結果、最初の女性のように風疹の抗体が十分でない人が多いということです。
このため県内の市町村でも、赤ちゃんを守ろうという対策がとられています。

鹿児島市では、これから妊娠を希望する女性や家族を対象に行う従来の抗体検査の費用免除に加え、今年7月から新たに、抗体が十分でない女性に対して、ワクチン接種費用の一部 3500円の補助をスタートさせました。この補助は、産後の女性も対象で、鹿児島市では、「次の出産のためにも活用してほしい」と話しています。

5年前の2013年の流行では、県内でも380人以上の風疹の患者が出ました。早めの対策が重要です。